石岡@中央農研・資材利用研です。
続いて、ロゴの作成方法です。ロゴは syslinux に付属している
/usr/bin/ppmtolss16 を使って ppm 形式から変換して作っています。
/usr/share/doc/syslinux/examples 以下にサンプルがあるのですが、そこに
ある Makefile は png の画像を pngtopnm にかまして ppmtolss16 に渡して
います。pngtopnm は netpbm に入っています。
新しく Gimp を使って画像を作る場合の手順を書きます。
Gimp で「ファイル」の「新規」を選びます。画像のサイズは最大で 600x480、
画像の種類は RGB で良いです。
ここで、背景をどうしたいかによって、塗りつぶしをどうするかが違います。
コンソールの黒色の背景の上に文字や図を描きたい場合(要は透過 GIF と同
じです)は「透明」を選びます。背景を含めて絵を書いてしまうのでしたら、
「白」でも「背景」でも大丈夫です。「透明」を選んだ方がサイズは小さくな
ると思います。
絵・文字等を書きます。色はどのパレットから選んでも良いですが、14色くら
いに押さえておく方が無難だと思います(マニュアルには一応 16色って書い
てありますが‥‥‥)。
レイヤーを使った場合は、保存前に「可視レイヤーの統合」を行っておきます。
ここで「画像の統合」をすると背景が白くなってしまうので、背景を透明のま
まにしておきたい時は注意して下さい。
png 形式で保存します。保存前にインデックス画像に変換する必要はありませ
ん。変換すると、背景が透明だった場合は白になってしまいます。保存時のオ
プションはデフォルトのまま(インターレース以外が選択されている状態)で
良いと思います。圧縮は変換には影響を与えません。
なお、画像を ImageMagick の display で開いて ImageInfo を見ると色数が
確認出来ます。
既存の RGB の画像を使う場合は、Gimp で開いて 600x480 にリサイズ等をし
て、「画像」>「モード」>「インデックス」で 14色に減らすことになると
思いますが、かなり絵が崩れるのを覚悟しないといけないと思います。そして、
画像が複雑だと変換後のファイルサイズも大きくなるので、フロッピーに入ら
なくなることも考えられます。あと、既存のインデックス画像でも色数を減ら
す必要が出るかもしれません(こちらは試していません)。
続いて ppmtolss16 を用いた変換方法ですが、サンプルのところにある
Makefile を編集してそのまま使うことにします。理由は、オプションの指定
をいちいち書くのが面倒だからです。
# 指定するオプションについては、良く分かっていません。ppmtolss16 は
# perl のスクリプトなので、しっかり読めば分かるのかもしれません。
Makefile をロゴの画像が置いてあると
ころ(書き込み可能なところ)にコピーし、以下の部分を編集します
PPMTOLSS16 = ../ppmtolss16
→ ppmtolss16 への場所(Debian では /usr/bin/ppmtolss16)
syslogo.lss: syslogo.png $(PPMTOLSS16)
pngtopnm syslogo.png | \
$(PPMTOLSS16) \#000000=0 \#d0d0d0=7 \#f6f6f6=15 \
> syslogo.lss
→画像の名前(syslogo.png)、出力ファイルの名前(syslogo.lss)を修正
そして、make すると 拡張子が lss のファイルが出力されます。色数が多かっ
た場合は、
Warning: color palette truncated (5 colors ignored)
といったメッセージが出ます。
出来上がったファイルを起動ディスクにコピーします。boot.msg の読みに行
く画像の名前と合わせてください(画像名を変えても、boot.msg を編集して
も良いです)。
umount 後フロッピーを抜いて別のマシンに入れて起動すると、boot: プロン
プトの背景に入れた画像が出ると思います。うまく行かなかった場合は、画像
を作り直して下さい。終了する場合は、boot: が出た状態で電源を切ってしまっ
て問題ないと思います。
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石岡 厳 <ISHIOKA Gen> e-mail: gen@xxxxxxxxxxx
独立行政法人 農業技術研究機構 中央農業総合研究センター
土壌肥料部 資材利用研究室 Tel./Fax 0298-38-8826
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