Vitruvian Penguin
knoppix

[knoppix:0372] mkdosswapfileについて

Date: Tue, 3 Dec 2002 12:09:03 +0900
X-mailer: Sylpheed version 0.7.4 (GTK+ 1.2.10; i386-debian-linux-gnu)
柘植です。こんにちは。

KNOPPIXで初めてLINUXに出会った、というかたもいらっしゃると思いますが、そ
んな人たちのHDDはたぶんFAT領域で占められていることでしょう。そういう環境
で手軽にswap領域を確保できる方法として、/usr/sbin/mkdosswapfileという、
シェルスクリプトで書かれたコマンドが用意されています。

と、ここまではFAQなのですが、実際に使ってみると不具合がありました。
このMLの過去ログも検索してみましたが見当たらないので報告します。

knoppix-20021017.iso
(ftp://ring.asahi-net.or.jp/pub/linux/knoppix/iso/knoppix-20021017.iso)
mkdosswapfile-knoppix 0.5-4
という環境です。

<実際の例>

knoppix@ttyp0[knoppix]$ sudo fdisk -l /dev/hda

ディスク /dev/hda: ヘッド 255, セクタ 63, シリンダ 5005
ユニット = シリンダ数 of 16065 * 512 バイト

 デバイス ブート   始点      終点  ブロック   ID  システ
/dev/hda1   *         1       261   2096451    b  Win95 FAT32
/dev/hda2           262      5005  38106180    f  Win95 拡張領域 (LBA)
/dev/hda5           262       644   3076416    b  Win95 FAT32
/dev/hda6           645      1537   7172991    b  Win95 FAT32
/dev/hda7          1538      1792   2048256    b  Win95 FAT32
/dev/hda8          1793      2430   5124703+   b  Win95 FAT32
/dev/hda9          2431      2929   4008186    b  Win95 FAT32
/dev/hda10         2930      3451   4192933+  83  Linux
/dev/hda11         3452      4075   5012248+  83  Linux
/dev/hda12         4082      4466   3092481   83  Linux
/dev/hda13         4481      4911   3461976   83  Linux
/dev/hda14         4912      5005    755023+  82  Linux スワップ

こういうHDD構成のPCを用いCD-ROM起動のKNOPPIX上でFAT領域にスワップファイ
ルを作ってみます。

knoppix@ttyp0[knoppix]$ mkdosswapfile

すると次のようなダイアログボックスが表示されます。

"Do you want to create a swapfile 'knoppix.swp' on your existing DOS pa
rtition $p? (以下略)"

この$pのところにFATでフォーマットされたパーティションが表示されるのです
が、上記の環境では$pのところに/dev/hda9と表示されます。ここで、ダイアロ
グボックスのOKボタンを押してスワップファイルのサイズを指定し操作を確定す
ると、

Swapfile 'knoppix.swp' on $p successfully created.

というメッセージが出ます。もちろん$pの箇所には/dev/hda9と表示されます。
ここでOKボタンを押すと再び最初のダイアログボックス"Do you want..."が出て
くるのですが、$pにはまた/dev/hda9の文字が表示されています。

なんか操作を間違ったか、ともう一度スワップファイルサイズを指定して操作を
確定すると再び、また、/dev/hda9にスワップファイルを作るか?と聞いてきま
す。

こんなことをFATパーティションの数だけ(つまり上記環境では合計6回)繰り返
すようです。

なんか変なので実際にFAT領域を覗いてみると、最初の操作では/dev/hda1に、次
の操作では/dev/hda5にスワップファイルが作成されていました。

<対策>

KNOPPIX_V3.1-08-11-2002-ENに入っているmkdosswapfileではこの問題が修正さ
れているようです。

mkdosswapfile-knoppix 0.5-10

これを参考にしつつ、<とりあえず、のパッチ>を、ダイアログの文章も日本語
に訳して作ってみました。AISTから新しいバージョンがリリースされるまでのつ
なぎとしていかがでしょうか?

もしかすると、
> 5. CD 配布黄版 ----------- CD黄版(Web黄版とは異なる)
ではもうとっくに修正、日本語化済み?

パッチ本体は次便で。
-- 
Tsuge Akihide
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