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knoppix

[knoppix:3972] 日本語フォントsazanami, GT2000, 入力システムwhiz

Date: Sat, 11 Sep 2004 15:05:25 +0900 (JST)
X-mailer: FreeML Web Mailer XP; SP2
タイ国、ノンタブリ県の田村です。
既に周知化しているものと存じますが、このMLの過去ログがなぜか開けなかったので、
念のため、言及させていただきます。

(A) kochi-substituteの後継フォントとしてsazanami-20040629が公開されています。
早急に乗り換えに着手した方が宜しいかと存じます。
  http://sourceforge.jp/projects/efont/

(B) GT書体のうち、GT2000-1.ttfがそのまま使えるようです。
GT書体は本来BTRON用に開発されたもののようで,11書体で67,527字を網羅すると
いうことですが、通常のフォントとして利用できるのは、そのうちGT2001-1.ttfだけのよ
うです。デザインではIPA書体にはとてもかないませんが、ライセンスの問題があまりない
ようですので、KNOPPIX-CDで再配布することもできるのではないでしょうか。
  http://www.l.u-tokyo.ac.jp/GT/

ーーーーー
フォントとは直接関係ありませんが、次の点もご報告します。

(C) 日本語入力システムWhizを使ってみました。快適です。
これはBerry-Linuxを開発していらっしゃる中田祐一朗さんが公開しているものです。
  http://yui.mine.nu/whiz/whiz.html

HDにインストールされたKNOPPIX V3.4 AIST版 (20040517-20040629, 
20040510-20040520)に導入を試みました。上記のページでutuhiroさんが
その方法を紹介しています。
  http://yui.mine.nu/whiz/knx-whiz.tar.bz2

しかし、この方法は現行のAIST版KNOPPIXには当てはまりませんので、次のような手順で
インストールしました。
 *)なお、初めに触れたsazanami, GT2000両フォントに関する情報は、この
   utuhiroさんのホームページで紹介されていたものです。感謝します。
   http://www.geocities.co.jp/SiliconValley-Cupertino/5207/index.html

[1] whizのインストール
whiz-0.48-b1.i586.rpmを使う方法と、whiz-0.48-linux-glibc23.tar.bz2を使う方法
とがありますが、後者の方が問題ないようです。これをダウンロードして解凍します;
  ~# tar -jxvf whiz-0.48-linux-glibc23.tar.bz2
  ~# cd whiz-0.48-linux-glibc23

インストールスクリプトを編集します;
  ~# vi install.sh
  -- edit "install.sh" --
  最終行に次のようなコマンドがあります;
    install -m 755 whiz.init /etc/rc.d/init.d/whiz
  しかし、この起動スクリプトは動かないので、これをコメントアウトします;
    #install -m 755 whiz.init /etc/rc.d/init.d/whiz
  -- save&quit vi --
  ~# ./install.sh

whizは/opt/whiz/以下に保存されます。

[2] canna, kinput2-cannaを導入します(apt-get install)。
KNOPPIX上でcannaを利用するためには、以下のものが必要でした:
    libcanna1g_3.7p3-1_i386.deb
    canna_3.7p3-1_i386.deb
    kinput2-canna-wnn_3.1-4_i386.deb

なお、cannaパッケージのインストールの際に、次のような質問を受けます;

    |Cannaを設定しています|
    このパッケージはかんなサーバとサーバに関係したユーティリティを
    含んでいます。もし、サーバ関連のユーティリティにのみ興味がある
    のであれば、かんなサーバを起動するのを無効にすることができます。
    かんなサーバを起動しますか?

これに「いいえ」と答えます。
        
[3] ライプラリー"libstdc++6"を追加します。
KNOPPIX V3.4上でwhiz-0.48を使用するためには、libstdc++6が必要
ですので、これを導入します(apt-get install)。必要なのは次の3つでした:
    gcc-3.4-base_3.4.1-4sarge1_i386.deb
    libgcc1_3.4.1-4sarge1_i386.deb
    libstdc++6_3.4.1-4sarge1_i386.deb

[4] whizserverの起動準備をします:
  ~# cd /etc/init.d
  ~# ln -s /opt/whiz/sbin/whizserver whizserver
  ~# cd /etc/xim/ja
  ~# cp freewnn whiz
  ~# vi whiz
  -- edit "whiz" --
  変数を以下のように設定します;
    INPUTMETHODNAME="Whiz"
    INPUTMETHODSERVER="whizserver"
    XMODIFIERS="@im=kinput2"
    INPUTMETHODEMACSLISP=""
  -- save&quit vi --
  ~# rm default
  ~# ln -s whiz default

以上で、whizがdefaultになります。勿論、defaultは変えずに、起動オプショ
ン(lang=ja xim=whiz)を使用することもできます。

[5] kinput2-canna-wnnの起動準備をします:
  ~# cd /etc/X11/Xsession.d
  ~# vi 31xinput
  -- edit "31xinput" --
  このスクリプトの@im=kinput2)の箇所を次のように書き換えます;
    @im=kinput2)
      case $INPUTMETHODNAME in
        FreeWnn*)
          /etc/alternatives/kinput2 &
         ;;
        Whiz*)
          /usr/X11R6/bin/kinput2-canna-wnn -canna &
         ;;
        esac
      ;;
  -- save&quit vi --

以上で準備完了です。再起動後、通常通りshift+spaceで、whizを使った日本
語変換ができるはずです。今回ご紹介した方法は、FreeWnnとWhizを共存させ
る方法です。kinput2-wnnのアンインストールは行いませんでしたから、xim=
freewnnを指定すれば、元のままの日本語環境に戻ります。

また、whizに同梱されているwhizserverの起動スクリプト(whiz.init)がKNOPPIX
上では動きませんでしたので、/opt/whiz/sbin/whizserverを直接起動させるし
かありませんでしたが、この辺りのスクリプトの書き方に精通なさっている方が
いらっしゃいましたら、その編集方法をお教えいただきたいと思います。

開発者ご本人は「いまだ開発中」とおっしゃっていますが、変換候補の一覧を利用
できるなど、現行FreeWnnより快適な日本語入力ができるようです。驚いたことに
私の名前も変換候補の中に出てきました! 今後、ユーザ辞書の利用など、いっそ
うの改良が加えられることを期待したいと思います。

2004-09-11
田村志緒理
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