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[knoppix:5932 ] 「世界の貧しい人々は『1 00ドルPC』を求めてない」 とIntel会長・・・確かに

Date: Sun, 08 Jan 2006 17:51:25 +0900
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神生@北海道江別市在住です。今年もよろしくお願いします。

さて、昨年の秋、100ドルPCの話題がニュース等で流れていました。

MITメディアラボ、「100ドルノートPC」のプロトタイプを11月にリリースへ

http://www.itmedia.co.jp/news/articles/0509/29/news034.html

ところが、この動きにIntelのバレット会長は否定的なコメントを語っています。

http://www.itmedia.co.jp/news/articles/0512/12/news017.html

私も中古パソコンを障害者や高齢者向けに提供するボランティア活動を続けてきまし
たが、この1,2年の傾向として、高スペックのノートパソコンを要求されることが増
えてきました。残念ながら、中古パソコンで集まってくるのは、PentiumII(III)
やceleronの300-500MHz程度のものが多く、とてもクロックが1GHzでDVDが読み取れる
パソコンなど提供できる状況ではありませんでした。

私はインターネットにアクセスできて、ワープロや表計算ができれば充分だと思って
いたのですが、どうも使う側のニーズは違っていて、デジカメの画像を加工して印刷
したい、DVDを観たい・複製したいというもので、これを実現するには少なくても3年
前くらいのモデルでなければ難しいです。

また、Linuxでも良いかと思っていたら、やはりWindows XPが良いとのこと。XPがダ
メなら2000で、と言うのです。最近はWindows95や98で動作しないソフトが増えてき
ていますが、やはりWindowsへの信頼感、安心感というのは広まっているようです。

「無料で提供するのだから、スペックが低くても我慢して欲しい」・・・そういう考
えはある意味「傲り」だったのかも知れません。

年金生活者でも、生活保護世帯でも、やはり欲しいのは「Windows搭載」の「高性能
パソコン」なのです。

これまで私はデジタルデバイドの解消のために、オープンソースの普及に動いてきま
したが、人間の欲というものを目の当たりにして、何のためにオープンソースは存在
するのか、と考えるようになりました。

KNOPPIXの普及を望んでいる私ですが、どうも世の中は別の方を向いているようです。
Intelの会長の言葉が何とも現実を如実に表しています。

難しい時代です。残念ながら、私のボランティア活動も清算を余儀なくされてしまい
ました。

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       神 生 総 一 (Kamio Nobukazu)
         http://www.kamio.jp/
         電話 090-2877-9890 FAX 011-391-6654     

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