タイ国、ノンタブリ県の田村です。
須崎さま、わざわざご返答いただきありがとうございます。
> 須崎です。
[中略]
> Live-DVD Medium で 1.4G 以内でしたら、8 cm DVD-R/RW (片面 1.4GB) も候
> 補に上がると思います。値段の問題がありますが、DVD ビデオで使われている
> ので 8cm CD-R (200MB) より入手しやすいと思います。
> ポケットに入れられて便利でもある。
> # ヨドバシカメラで 8cm DVD-R を探していたらPCコーナーではなく、ビデオ
> # カメラコーナーに案内されてしまいました。
おっしゃる通りです。私も初めは考えていなかったのですが、店先で8 cm DVD/R
を見かけて「あっ、これで十分じゃない?」と気づき、早速1枚焼いてみました。
現在、暇を見つけては作業を続けているV4.0.2再構成版("CJK Toward SEA"と
呼んでいます)の/KNOPPIX/KNOPPIXは約951MBです。圧縮前の容量は2.4GB
ほどです。AIST日本語版(V4.0.2CD_20050923-20051116+IPAFonts)の
cloopファイルが689MBほどですから、262MB大きくなっています。この両者の
起動に要する時間をストップウオッチで計ってみました(手動ですから、あまり
当てにはなりませんが)。使用したのは私の作業用の機械です(AMD AthlonXP
1800+, RAM 1GB, Swap 1GB, BenQ DW1650 )。次の4種類のboot optionで、
KDEデスクトップ画面右下の小さなアイコン(キーボード、スクリーン、オー
ディオ、SCIM)が出揃うまでの時間を計りました;
[a] boot: (no option)
[b] boot: knoppix dma
[c] boot: knoppix readahead
[d] boot: knoppix dma readahead
-- AIST版V4.0.2CD_20050923-20051116では次のような結果になりました;
[a] 2, 17.92(2分17秒92)
[b] 2, 16.60
[c] 1, 53.60
[d] 1, 51,93
-- 8 cm DVD/R "CJK Toward SEA" の場合は、次のような結果でした;
[a] 2, 29.66(2分29秒66)
[b] 2, 19.17
[c] 2, 06.53
[d] 1, 53,80
以上のように、[a]では12秒ほどの差がありましたが、[d]では両者の差は
僅かに2秒という「驚異的?」な結果になっています(ちょっと「眉に唾」
してください)。特に"readahead"の効果が抜群のようです。8 cm DVD/R
を使ってみて特に感じたことは、その静かさです。空気を切る音がほとんど
しません。ワイシャツの胸ポケットに2.4GBを持ち歩けることは実に楽しい
ですが、難点と言えば、須崎さんもおっしゃる通り、値段が高いこと、それに
焼き付けスピードが遅いことなどでしょうか。
> さらに妄想すると PSP の UMD (Universal Media Disc)が使えれば 6cm DVD
> (片面2層で 1.8GB) 使えるはずです。
> http://ja.wikipedia.org/wiki/Universal_Media_Disc
> が、UMD はPCでは使えないし、UMD-Rなるものも一般には売られてないので意
> 味がありません。
この件に関しては知識がありませんので、パスします。
なお、上記"CJK Toward SEA"では何がcloopファイルを260MBも大きくしている
のか、その理由を簡単にご説明いたしますと:
(1) KDE-i18n-de, ja, zh_CN, zh_TW
(2) OpenOffice.org2.0.1rc4 with language packs (de, hi, km, ko, ja, th,
zh_CN, zh_TW) and dictionaries (over 30 languages)
(3) Chinput, Scim1.4.4-1 with Canna, Anthy, Prime, Chinese, Chewing,
Hangul, m17n
(4) Firefox1.5.0.1 with locale-ja, th
(5) over 160 MB ttf fonts (CJK and SEA)
こうした置換ないし追加ファイルがcloopを大きくしています。現在ではFirefoxと
Scimの相性もかなり改善しているようです。また、KonquerorやFirefoxでのタイ語
表示の問題(音節の切れ目で自動改行する)も、ようやく解決しました。このように
Knoppixの多言語環境は、ほぼ実用段階に到達したと言えます。残念ながら、私はIT
とは無縁の仕事をしておりますので、作成したCD/DVDイメージを公開する手段を有
しません。とまれ、多言語化に間して私の集めたKnowHowは、未だ貧しいものですが、
可能な限り皆さまに提供いたしたいと存じますので、ご関心をお持ちの方は、個別に
ご連絡ください。以上です。
田村志緒理
(2006-04-01)
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