石岡@中央農研・資材利用研です。
syslinux の部分の説明です。分かっている人からしたら冗長になるかもしれ
ませんが、細かく書くつもりです。適当に読み飛ばして下さい。
起動ディスクのイメージとしては boot-ja.img を使っているものとします。
中身を手直しするためには、まずは、boot-ja.img をマウントします。
# mkdir loop/
# mount boot-ja.img loop/ -o loop
あるいは、フロッピーに入れます。フロッピーディスクを入れて、
# dd if=boot-ja.img of=/dev/fd0 bs=1440
とします。出来上がりのチェックをしたいのでしたら、フロッピーに入れた方
がよいと思います。ただし、システムの iso9660 イメージを作る時に使うの
はファイルの方です。なお、このフロッピーは DOS フォーマットなので、中
身は Windows から確認することが出来ます。
フロッピーの中身は、以下の通りです。
syslinux.cfg ‥‥‥ syslinux の設定ファイル
german.kbd ‥‥‥ ドイツ語キーボードの設定(不要)
boot.msg ‥‥‥ 起動時のメッセージ
f2 ‥‥‥ F2 を押したときに出るヘルプ
logo.16 ‥‥‥ ロゴ(を変換したもの)
ldlinux.sys ‥‥‥ 起動するためのシステムファイル
miniroot.gz ‥‥‥ miniroot
vmlinuz ‥‥‥ linux の kernel
syslinux.cfg の中身は、次のようになっています。
DEFAULT vmlinuz
APPEND lang=ja ramdisk_size=100000 init=/etc/init ‥‥‥
TIMEOUT 300
PROMPT 1
DISPLAY boot.msg
F1 boot.msg
F2 f2
LABEL knoppix
KERNEL vmlinuz
APPEND lang=ja ramdisk_size=100000 init=/etc/init ‥‥‥
(以下省略)
DEFAULT はデフォルトで起動する kernelの名前。APPEND はそれに渡されるオ
プション。TIMEOUT はデフォルトの kernel が起動するまでの時間(単位は
1/10秒)。
PROMPT は boot: プロンプトを表示するかどうか。1は表示する。0だと表示し
ない。0の場合は、オプションとして boot: を表示させるために押すキーを指
定する。
DISPLAY で起動時に表示するメッセージを指定する。このメッセージの中に画
像ファイルの名前を入れる。
F1, F2(‥‥‥F0) で各々のファンクションキーが押されたときに表示する
メッセージを指定する。この場合、F1 で boot.msg, F2 で f2 が表示される。
LABEL 以下に、boot: 時に指定できるラベルと、そのラベルで起動する
kernel、オプションが書かれている。
自分用にカスタマイズするとなると、boot.msg の内容、f2 の内容あたりを編
集する(あるいは、自分で書く)ことになると思います。
あと、これ以外に、
KBDMAP german.kbd
とキーボードの配列を指定することが出来ます。書き込む位置は特に指定はな
いと思います。それから、FONT で psf フォーマットのフォントを指定できる
ようです。フォントは /usr/share/consolefonts にあるものがそうみたいで
すが、日本語は無理みたいですね。
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