[knoppix:0802] Re: ext2形式のフロッピーは簡単にはマウントできないのですか。

柘植です。

しつこくあれこれ試していたら進展がありました。

Knoppixがautofsを使っていることは先に書いたとおりですが、Knoppixの場合そ
の設定ファイルは/etc/auto.masterと/etc/auto.mntです。

さて、
/etc/auto.mntには
# Knoppix automounter file for Directory /mnt
floppy  -fstype=auto,sync,exec,umask=000        :/dev/fd0
cdrom   -fstype=auto,exec,ro    :/dev/cdrom
（以下略）
と書かれています。

まずfloppyの行のautoをext2に変更してみます。
floppy  -fstype=ext2,sync,exec,umask=000        :/dev/fd0

$ fdformat /dev/fd0u1440
$ mke2fs /dev/fd0
としておいたフロッピーをセットして
knoppix@ttyp0[knoppix]$ cd /mnt/floppy
bash: cd: /mnt/floppy: そのようなファイルやディレクトリはありません

次にfloppyの行の',umask=000'を削除してみます。
floppy  -fstype=ext2,sync,exec        :/dev/fd0

knoppix@ttyp0[knoppix]$ cd /mnt/floppy
knoppix@ttyp0[floppy]$ df -T
Filesystem    Type   1k-blocks      Used Available Use% Mounted on
/dev/fd0      ext2        1412        13      1327   1% /mnt/auto/floppy

ちゃんとext2でマウントされました。

それではまた/mnt/auto/floppyを修正
floppy  -fstype=auto,sync,exec  :/dev/fd0
としてみましょう。

knoppix@ttyp0[knoppix]$ cd /mnt/floppy
knoppix@ttyp0[floppy]$ df -T
Filesystem    Type   1k-blocks      Used Available Use% Mounted on
/dev/fd0      ext2        1412        13      1327   1% /mnt/auto/floppy

今度もマウントできました。

ということはつまり、/mnt/auto/floppyの'umask=000'が悪さをしているようで
すね。このオプションはそもそもDOSフォーマットのフロッピー向けでしょうか
ら、'-fstype=auto'とは矛盾しているような気がしますね。

しかし、
floppy  -fstype=auto,sync,exec  :/dev/fd0
としてしまったら、DOSフォーマットのフロッピーを使う際に

knoppix@ttyp0[knoppix]$ cp .bashrc /mnt/floppy
cp: cannot create regular file `/mnt/floppy/.bashrc': 許可がありません

というエラーメッセージが出ます。root権限でコピーすればもちろんコピーでき
ます。',umask=000'を書き戻してから再度実行してみればちゃんとコピーでき
ます。

以上のことから、ext2のフロッピーしか使わないのなら/etc/auto.mntを
floppy  -fstype=auto,sync,exec  :/dev/fd0
に書き換えてしまえばいいように思います。

また、DOSのフロッピーもext2のフロッピーも使いたければ、

$ cd /mnt
$ sudo -s
# ln -s /mnt/auto/e2floppy e2floppy

とした上で、/etc/auto.mntに
e2floppy        -fstype=ext2,sync,exec  :/dev/fd0
という行を追加するという方法もあるでしょう。
この場合ext2フォーマットのフロッピーをセットして
$ cp hogehoge /mnt/e2floppy
とすれば期待通りの動作をしてくれます。
DOSフォーマットのフロッピーを使う際はこれまで通り、
$ cp hogehoge /mnt/floppy
です。

ちなみに/etc/auto.mntを
floppy  -fstype=auto,sync,exec  :/dev/fd0
と修正した上でext2フォーマットのフロッピーをセットしてsaveconfigを実行し
てみるとちゃんと設定を保存できました。中を覗いてみると、
knoppix@ttyp1[knoppix]$ ls -l /mnt/floppy/
合計 24
-rw-r--r--    1 root     root        11109  1月 19 17:33 configs.tbz
-rw-r--r--    1 root     root          462  1月 19 17:33 knoppix.sh
drwx------    2 root     root        12288  1月 19 17:33 lost+found
こんなふうになってます。knoppix.shの実行権が落ちているのでちょっと心配で
したが、'boot: knoppix floppyconfig'は正常に動作しました。

もちろんDOSフォーマットのフロッピーでもsaveconfigはうまくいきます。
その場合、
knoppix@ttyp0[knoppix]$ ls -l /mnt/floppy/
合計 12
-rwxr-xr-x    1 root     root        11197  1月 19 17:42 configs.tbz
-rwxr-xr-x    1 root     root          462  1月 19 17:41 knoppix.sh
こうなります。
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Tsuge Akihide






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Tsuge Akihide