Vitruvian Penguin
knoppix

[knoppix:0920] パッケージを削ったシステム

Date: Fri, 31 Jan 2003 17:27:13 +0900 (JST)
X-mailer: Mew version 2.2 on Emacs 20.7 / Mule 4.1 (AOI)
石岡@中央農研・資材利用研です。

少しゆとりが出来たので、事後報告します。結構長文になってしまったので、
興味のある人だけ読んでください。

私はメモリ 128MB で動く Apache-PHP-Mysql でのデータベース検索システム
(検索はブラウザから)用にカスタマイズを進めているのですが、一段落着い
たと思ったところで、

I wrote: 

> kinneko <ydate@xxxxxxxxxxxx> wrote: 
>
> >     メモリが必要なのは、KDE を上げている時点でダメかも(^^;。
> 
> kde 自体は使っていませんよ。そのために blackbox を入れているんですし。
> で、今確認したら、114MB でした(十分多いか)。うーん、konqueror を起こ
> すために kdeinit が動いていますね。必要なのはブラウザだけなんだけどな。
>
> しゃーないからブラウザは mozilla に入れ替えようか。大きいし遅いから悩
> ましいんだけどな。Windows ユーザに w3m を使わせるのはちょっと厳しいだ
> ろうし。まあ、kwrite の charset 対応が怪しいから、gtk を使っているマル
> チバイト対応の GUI のエディタも試さないとは思っていたんだけどな。

という事態になりまして、慌ててパッケージの入れ替えをしました。結局、QT 
を含め、KDE がらみのものは全部削除しました。それで、めぼしいブラウザ、
ファイルマネージャ、エディタ(ファイルビューア)を片っ端から入れて試し、
次のような構成にしました。

ブラウザ: dillo <http://dillo.auriga.wearlab.de/>
・Debian のパッケージあり
・日本語表示用のパッチあり <http://www.see.ed.ac.uk/~rjt/dillo/nihongo.html>
・Gtk+1.2 が必要

ファイルマネージャ: emelfm <http://emelfm.sourceforge.net/>
・Debian のパッケージあり
・組み込み viewer では日本語表示出来ず
・Gtk+1.2 が必要

エディタ: notepad092 <http://www.vector.jp/soft/dl/unix/writing/se116545.html>
・Tcl/Tk が必要
・日本語パッチを当てた Tcl/Tk では日本語のコードを自動判別
・日本語パッチを当てた Tcl/Tk は Debian のパッケージあり

一応、選んだポイントを書いておきます。

ブラウザに関しては、GUI のものは Mozilla 系統と Konqueror 以外はほとん
どなく、選択の余地はあまりありませんでした。一応、chimera2 や amaya も
入れたんですが、いかんせん日本語表示がネックでして。dillo に日本語表示
のパッチが無かったらどうしようかというところでした。本来はパッチを当て
たパッケージを作るべきなんでしょうが、debパッケージの作り方は知らない
ので、とりあえずはコンパイルしてバイナリを入れ替えています。

ファイルマネージャは Debian のパッケージがある dfm, emelfm, gentoo,
sfm, worker, xfm, xnc と試したのですが、一番しっくり来るのが emelfm で
した。Automount が効かなくなった(使い方をしっかり把握していないもので)
ため、メニューに mount/umount が必要だとか、外部ビューアの指定が出来る
かとか、こてこてとボタンが多くないか、といったところを見ました。worker 
もそれなりに良かったのですが、シンプルな方を選びました。なお、いずれの
アプリケーションも内蔵ビューアでの日本語表示は出来ませんでした。

それから、emelfm は gettext 対応になっているので、時間にゆとりができたらメ
ニューを日本語化しようと考えています。内蔵ビューアでの日本語表示はちょっ
とつらいかな。

ファイルマネージャの内蔵ビューアで日本語表示が出来ればエディタは不要だっ
たのですが、いずれもダメだったので、別途入れることにしました。一番入れ
たかったのは weln <http://kodou.net/weln/> だったのですが、Gtk+2.0 必
須で、コンパイルのために Gtk+2.0 を入れたらそれにひきずられてえらくた
くさんのパッケージが入ってしまったので、断念しました。dillo、emelfm を
ともに Gtk+2.0 でコンパイルし直して入れ替えることも考えたのですが、デッ
ドラインが迫っているという事情もあって、安易な解決方法を選びました。

gtk を使うエディタでは gxedit を試したのですが、SJIS は文字化けしまし
た。gedit は自動判別してくれたのですが、Debian のでは gnome 関連のパッ
ケージもたくさん入ってしまうので止めました。ちなみに、kwrite では、ファ
イルを開くときに指定すれば SJIS も化けません(ダブルクリックではダメ)。

で、一番無難な Tcl/Tk で動く notepad092 にしました。ただし、Tcl/Tk8.4 
では SJIS の自動判別はしてくれなかったので、tcl8.0-ja, tk8.0-ja を入れ
ました。SJIS のファイルを開いた後に保存すると EUC にコードが変わってし
まうので、スクリプトを編集して保存や編集のボタンを消しました。そして、
emelfm の設定をいじって、ダブルクリックでこれが開くようにしました。

焼いて試したんですが、Apache, Mysql, X, blackbox, dillo, emelfm,
notepad092 全部を動かした状態で、メモリの使用量は 100MB 程度になりまし
た。データは ramdisk 上に展開する予定なのでもう少しメモリを喰うことに
なりそうですが、128MB あれば大丈夫でしょう。なお、iso9660 イメージのサ
イズは 155MB です。

# これにあと Sylpheed を加えれば、手軽な Web 端末になるかな。もう少し
# 頑張れば 128MB の USB メモリに‥‥‥

さて、これからデータベースを検索するスクリプトを書かねば。なにせ、あと 
2週間切っているからな。

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石岡   厳  <ISHIOKA Gen>   e-mail: gen@xxxxxxxxxxx

独立行政法人 農業技術研究機構 中央農業総合研究センター
土壌肥料部 資材利用研究室
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