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knoppix

[knoppix:1094] Re: knoppix のインターネットセキュリティ

Date: Mon, 3 Mar 2003 00:06:20 +0900
X-mailer: Sylpheed version 0.7.4 (GTK+ 1.2.10; i386-debian-linux-gnu)
きんねこ@金沢です。

# 書いている原稿とも少しかぶるのですが...

> 宮脇です。
> 
> KNOPPIXのセキュリティは相当に高いという根拠は以下のようなものです。

    何に対するセキュリティか、何をセキュアと考えるか
  という点にもよると思いますが、CD ということもあり、
  パッケージのアップデート手段が簡単ではない以上、な
  んらかの穴から root をとられる事はありうるでしょう。
    デフォルトで起動されていないとはいえ、各種のサー
  ビスは入っていてユーザーにより起動できます。それら
  が穴になる可能性は高いものです。
    セルフビルドした環境では、apt-get により、デーモ
  ン類は標準で自動起動されるようになります。debconf 
  時に明示で自動起動を拒否している方は少ないのではな
  いでしょうか?

    knoppix は、侵入ができてしまえば、メモリ上だけの
  操作でも、十分な踏台になる環境です。
    一度穴が見つかると、環境の統一性は他に類を見ない
  程ですので、自動的に knoppix を探して侵入するクラッ
  クツールの構成も簡単ではないかと思われます。

    また、knoppix はコンソールからはとても無防備です
  し、設備への侵入者が内部からのクラックを実施するた
  めの環境としては、こんなに便利なものもありません。
  なにせ、ハードはそこにあるものを使えばいいのですか
  ら(^^;。
     サービスの port 80 化がセキュリティのフレームワ
  ークを考え直す状況を生む可能性があるように、knoppix 
  も規模は小さいもののクラックに対する対処方法を変え
  なくてはいけない痛みを伴う変化であると思っています。

# 世界のどこかで Crackppix がきっともう配布されていると思っています。


> しかし、CDROMには感染できませんし、RAM上のファイルなら感染しても、
> 再起動すれば、元に戻っています。

    再起動しても、容易に再侵入される環境である事は変
  わりません。
    また、実際問題として、なんらかの書き込み可能な媒
  体なしで knoppix を運用することはないのではないか
  と思います。

    CD-ROM だからといって安心ということではないです
  し、通常より強固であるということでもないと思います。

    管理者の油断をさそうような環境こそが最も危険であ
  る事は、すでに MS 社が実証してくれています。

    クラックに対抗するには、適切な管理と、事後対応基
  準の明確化が不可欠であると思います。

# 今はとりあえずハード屋さんですが、元はそっちが本職ですので、
# ややうるさい感じになってしまいますが、knoppix だからといっ
# て安心という考えは捨てた方がいいと思います。
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