タイ,ノンタブリ県の田村です。
[knoppix:2928]で赤羽さんがフォントのインストール方法について、ご報告な
さっていました。とても参考になりました。ありがとうございます。
私は以前にX11上でのフォント管理の複雑さに辟易して,匙を投げてしまった
経験があります。海外在住と言う事情もあって,なかなか情報も入手できず,
今回KNOPPIXのリマスタを始めてからも,いわば「手抜き」をしてしまいま
した。でも,こんな方法でもフォントがインストールできるよ,という体験談
として,恥を覚悟でお話ししてみます。
なお,以下の記述は、KNOPPIX V.3.2英語版に、日本語と
タイ語のTrueTypeフォントをインストールした時の経験で
す。V3.3では、Xnest上にroot userでkdeを起動した場合,
logoutした時にFATAL ERRORが連発してしまいました。
Ctrl + dを2回打ってshellを強制終了,直ちにシステムの
再起動をしました。
Xft2フォントサブシステムのことも,コアフォントサブシステムのこともよく
分かりませんでしたから,KDEコントロールセンターのフォントインストーラ
を使おうと考えました。まず,「コマンドを実行」から;
# Xnest -ac :1
としてウインドーを開いておき,root shellから;
# cp /etc/X11/{XF86Config,XF86Config-4} /mnt/< path to
source>/KNOPPIX/etc/X11
# chroot /mnt/< path to source >/KNOPPIX
# mount -t proc /proc proc
# mkdir /home/{root,knoppix}
# cd /home/root
# export DISPLAY=localhost:1
# startkde
これで、Xnestにkdeが起動します。エラーがバラバラと出ますが,最終的には
正常なDesktopが表示されますので,コントロールセンターからフォントイン
ストーラを開き,システムレベルでのフォントの追加ができるようになります。
その時に気がついたのですが,/usr/X11R6/lib/X11/fonts以下に,TrueTypeとい
うダイレクトリーが存在しないのですね。そこで、一旦logoutして,このダイ
レクトリーを作成し,XF86Config, XF86Config.in, XF86Config-4, XF86Config-4.in,
XftConfigの5つの設定ファイルにそれを登録しておきました。もう一度,startkde
をすると,フォントインストーラにTrueTypeというダイレクトリーが反映される
ようになりました。そして,そこに日本語とタイ語のTrueTypeフォントをインス
トールしました。その後、XF86Config, XF86Config-4, /home/root, /home/knoppix,
/root/.kdeを削除しました。
もう一つ気になったことがあります。それはフォントインストーラの設定タグを
開いて見ると,"Ghostscript, Fontmap ファイル:"という項目があります。しかし
そこには<見つかりません>と表示されているだけです。ここの設定は使用され
ていないのでしょうか。その点は,CDから立ち上げた起動システムの側でも確認
できます。Ctrl + Alt + F2 でroot@tty2に切り替えた上で今度は;
# startx -- :1 (既にXnestを立ち上げている場合は,最後の数字が2)
とすると,rootでkdeが立ち上がりますから,フォントインストーラを開いて設定
を確認することができます。なお,このDesktopからは全てのファイルを自由に
編集できるので,リマスタ作業にはとても便利です。しかし,logoutすると,
shutdownになりますから,要注意です。
3−1.
まず、Xft2の方。これは簡単で、
~/.fonts/ ディレクトリを作成して、ここにTrueTypeフォントを
コピーするだけでした。
その後Mozillaを起動して、タイ語のフォントにGarudaを指定するだけです。
KWriteでもフォントを指定したら、ビットマップフォントではなくて、
このGarudaフォントで表示できました。
もし,knoppix userでだけ、追加フォントをご使用になりたいのでしたら,
上記,フォントインストーラをお使いになることもできます。但し,この場合,
フォントファイルは ~/.kde/share/fonts/TrueTypeに置かれるので,kde以外の
window managerからはご利用になれないかもしれません。
3−2.
次に、コアフォントサブシステムの方。これは、ちょっとややこしいです。
先ず、/etc/X11/XF86Configファイルの編集。
自分はRoot Shellから emacs -nw で編集しました。
Filesセクションに
FontPath "~/.fonts"
を追加しました。
(これは、KNOPPIXメニューから設定の保存でfloppyに保存できます。)
次に、fonts.dirファイルの作成ですが、これは
ttmkfdir コマンドで簡単に作成できました。
(~/.fonts ディレクトリに移動して、ttmkfdir > fonts.dir )
ただ、これだけではまだ不十分でした。
xset +fp ~/.fonts
を実行する必要がありました。
(これは、別の本を読んで、知りました。
『Cygwin --Windowsで使えるUNIX環境--』川井義治・米田聡著 SOFTBANK発行)
# これは、自分が何か設定が不足しているのかもしれません。
ここまでで、OpenOffice.orgでGarudaフォントがやっと
使えるようになりました。
蛇足かもしれませんが,OpenOffice.orgに関することで、便利なことに気が
つきました。既にご存じの方も多いかと存じますが,
/opt/OpenOffice.org1.1.0/share/fonts/truetype
というダイレクトリーがあります。ここに任意のTrueTypeフォントを置いて
おくだけで,OOo上から利用可能になります。手書きフォントやペン字フォ
ントなど装飾用のものは、システムにインストールするのではなく,ここに
入れておけば,システムに無用の負担をかけずに済みます。リマスタをなさっ
ている方,是非この機能をご利用になってください。
以上の記述に手落ち,誤りがございましたら,ご指摘ください。また,フォン
ト管理について,よいテクニックをご存じの方がいらっしゃいましたら,是非
お教えください。
田村志緒理
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