yossy_takeuchiです。
> WindowsからKNOPPIX機のファイルを共有する方法は
> 「KNOPPIXを使用したハードディスクデータ救済方法」
> http://gapo.zive.net/knoppix/right.html
> がいちばん詳しいと思います。(私もよく参考にしています)
上記ページの補足です。AIST版KNOPPIX 3.7以降で説明します。
Accelerated-KNOPPIX 1.0：KNOPPIX 4.0.2 CDベース
KNOPPIX Edu 4/4.1：KNOPPIX 3.7 (20050125版)ベース
KNOPPIX Edu 5：KNOPPIX 4.0.2 CDベース
ですので、適宜読み替えてください。
【samba設定の変更点など】
1. AIST版KNOPPIX 3.7(20050125版)以降では、デフォルトで起動時に
# /etc/init.d/setsmb_ja start
が実行され、/etc/samba/smb.conf のエンコード設定を日本語対応に変更します。
ただ、KNOPPIX 3.7 20050217版は起動時になぜかスクリプトが動きません。
2. 上記スクリプトで変更された smb.conf のエンコード設定は
KNOPPIXのバージョンにより異なります。
KNOPPIX 3.7〜3.8.2まで：
;EUC-JP,cp932 for Japanese
unix charset = EUC-JP
display charset = cp932
dos charset = cp932
KNOPPIX 3.9以降：
;EUC-JP,cp932 for Japanese
unix charset = EUCJP-MS
display charset = EUCJP-MS
dos charset = cp932
"unix charset = EUC-JP" のままでKNOPPIX機をファイルサーバにすると、
"〜"(全角の波ダッシュ、JISコード0x2141)がファイル名に入っている
ファイルへのアクセスがおかしくなります。
例：Windows機から"〜abc.txt"というファイルを作成できない。
すでにある"〜abc.txt"を秀丸エディタで開こうとすると、
「ファイルを開く」ダイアログが表示されてしまう。
KNOPPIX3.9でエンコード設定の変更を取り入れていただきました。
3. unionfsを採用しているバージョン(3.8.1以降)では
シンボリックリンク削除→CDからコピー の手順をふまずに、
/etc/samba/smb.conf をそのまま編集できます。
=============
上記注意点を基に、
KNOPPIX機をファイルサーバにする手順を記します。
いずれもroot権限で行います(root shellを起動)。
【smbpasswdの設定】
1.smbpasswdを一度消去し、CDからコピー (KNOPPIX 3.7のみ)
# rm -f /etc/samba/smbpasswd
# cp /KNOPPIX/etc/samba/smbpasswd /etc/samba/
2.smbpasswdのファイル属性を変更 (KNOPPIX 3.8.1以降のみ)
# chmod 644 /etc/samba/smbpasswd
3.デフォルトのユーザー"knoppix"のsambaパスワード設定 (共通)
(パスワードを"knoppix"と入力する場合)
# smbpasswd knoppix
New SMB password:knoppix <====パスワード入力(実際は"*"で隠蔽)
Retype new SMB password:knoppix <====パスワード再入力(同上)
【smb.confの変更】
1.シンボリックリンク削除→CDからコピー (KNOPPIX 3.7のみ)
# rm -f /etc/samba/smb.conf
# cp /KNOPPIX/etc/samba/smb.conf /etc/samba/
2./etc/samba/smb.conf のエンコード設定を変更 (KNOPPIX 3.7〜3.8.2のみ)
# vi /etc/samba/smb.conf
＜KNOPPIX 3.7(CDからコピーしたので日本語化されていない)＞
unix charset = iso-8859-15
display charset = iso-8859-15
dos charset = 850
＜KNOPPIX 3.8.1/3.8.2＞
unix charset = EUC-JP
display charset = cp932
dos charset = cp932
↓
＜下記のように変更＞
unix charset = EUCJP-MS
display charset = EUCJP-MS
dos charset = cp932
3.smb.confの末尾に下記の行を追加 (全バージョン共通)
# vi /etc/samba/smb.conf
-------------
[mnt]
path = /mnt
writeable = yes
brouseable = yes
-------------
【sambaの実行】
# /etc/init.d/samba start
を実行すると、KNOPPIX機の /mnt がWindowsネットワークから見えます。
(Windowsネットワークからは WORKGROUP の \\knoppix と認識)
KNOPPIX機のHDDはマウントし、
(ドライブアイコン右クリック→マウント)
KNOPPIX機へファイルを書き込む場合は「書き込み可能」に設定します。
(ドライブアイコン右クリック→動作→"change read/write mode")
なお、KNOPPIX機のNTFSパーティションへは書き込みできません。
【ユーザー名・パスワード】
WindowsからKNOPPIX機のドライブをアクセスする場合
ユーザー名：knoppix
パスワード：knoppix
【注意】
当方ではワークグループ名"WORKGROUP"以外では試していません。
ワークグループ名が"MSHOME"などの場合は、/etc/samba/smb.conf の
workgroup = WORKGROUP
を
workgroup = MSHOME
のように変えたほうがいいかもしれません。
(変えない場合でもアクセスできるでしょうか？)
P.S.
間違いがありましたらご指摘いただけると幸いです。
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yossy_takeuchi (Toyohashi_city, Aichi)
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