きんねこ@金沢です。
On 2004.2.11, at 08:30 PM, Tsutomu Itou wrote:
伊藤@茨城県土浦です。
1.公開義務
基本的には公開義務はないが、供給先に求められたら公開
しなければならない部分があるということでしょうか?
やっぱり奥が深いですね。
KNOPPIX には、いろいろなライセンスのソフトウエアが含まれていますので、
調査してみてください。
CF に入れるのに、通常の KNOPPIX 全体を入れたのでしょうか? おそらく
選別されたパッケージを入れたのだと思いますが。最近はわかりませんが、
KNOPPIX にはパッケージ管理されていないソフトウエアも含まれていますので、
注意が必要です。
あとは、伊藤さんが、どの部分にどれくらい手を入れたのかというあたりです
か。伊藤さんのオリジナルのバイナリが含まれているのであれば、その部分は伊
藤さんがライセンスを決められますし、既存のものを改良したのであればオリジ
ナルのソフトウエアのライセンス表記に従う必要があるでしょう。オリジナルな
バイナリの場合でも、既存のライブラリをリンクしている場合には、そのライブ
ラリのライセンスに依存することになります。これはダイナミックリンクの場合
も注意が必要です。
起動スクリプトなどテキストとして見えるものを追加したり、改良したりした
場合は、その著作物性を主張できるかどうかが微妙なところになります。通常、
簡単な改変では著作権は主張できないと思います。
伊藤さんが仕事に使う目的で業務で作成したものであれば、社外に出した場合
は、それを受け取った人には伊藤さんにソースコードの提供を依頼でき、伊藤さ
んの会社はそれを拒むことはできません。対価の要求も媒体実費や送料程度が上
限になります。
趣味で作られたのであれば、それを入手した第三者についての義務は伊藤さん
自身が負うことになるでしょう。
ただし、GPLの契約としての法的有効性については議論が分かれており、判例
もないので、裁判で争うことになると興味深いです(^^)。
つまり、配布を開始するためには、含まれるソフトウエアのライセンスを確認
し、必要なものについては、そのソースコードを入手して整理しておく必要があ
ります。また、再配布によって、どこからソースコードの請求がされるのか予測
できない事や、五年程度は配布体制を維持しないといけないので、業務的にはな
かなか難しい問題です。札幌の(株)アカダマなどで、この配布部分の代行をして
くれるサービスを立ち上げようとしているので、興味があればコンタクトしてみ
てください。
あと、気になる部分では、KNOPPIX に含まれるソフトウエアには、含まれる
バイナリと完全に対応したソースコードの入手そのものが困難なものが以前はあ
りましたので、再配布には注意が必要ではないかと思います。
とりあえず、GPLに関しては、下記を一読してみるのが早いと思います。
http://www.gnu.org/licenses/gpl-faq.ja.html
2.ライセンス違反
JAVA、AcrobatはNG----厳しいですね。
acroread については、法人でバンドルする場合、再配布のライセンスを購入
することができます。
jre は許可を取れば可能ではなかったでしょうか。
3.ニーズ
直接のご希望もありましたので、検討いたします。
開発や研究、市販しないという要件で、個別に試験公開できないか
検討します。(簡単な守秘義務契約を交わす etc.)
GPL は、排他的な契約の同時履行を認めていなかったと思いますので、それ
は難しいのではないでしょうか。
蛇足ですが、計測、制御にKNOPPIXをカスタムして仕事に使っているかたいます?
計測制御で使うには、KNOPPIX では大規模すぎるのではないでしょうか。
魅力の自動認識は通常は必要ないですし、ROM 化などの手法は KNOPPIX は
不確実すぎて使うのは難しいと思います。ターゲットが IA32 でない事も普通で
すし。
知っている限りだと、(株)シリコンリナックスでは、SH3 ボードのクロス開発
キットを yak ベースで配布しています。
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