M.Kamataki です。
少し整理しましょうか。
KDEのメニューの実現方法の優先順位は以下のようになります。
/usr/share/applnk < $HOME/.kde/share/applnk < メニューエディタの設定
私見ですが、このうち、メニューエディタの設定はユーザーの作業のため空け
ておくべきだと思います。ですから、下記の疑問のうち1.はできればやらない
ほうがいい。ではどうするか、具体的には後述しますが、Linux(KNOPPIX)には、
/etc/skel という特別なディレクトリがあるので、このディレクトリを使いま
す。
正直な話、KDE のメニューのカスタマイズというのは、十分な参考資料はあり
ません。こういう場合、Linux(KNOPPIX)では、目の前のソースに当たるのが一
番の勉強になります。KNOPPIX では、産総研版でそういうカスタマイズを行っ
ているのか見るのが、やはり一番のお手本じゃないですか。そこをチェックし
てみましょう。
・/usr/share/applnk でのカスタマイズ
/usr/share/applnk/Knoppix/Config/ 以下のファイルを見てください。
KNOPPIXメニューのいくつかを日本語化しています。
たとえば、saveconfig.desktop が産総研で変更したファイルです。そのオリ
ジナルは、〜.distrib というファイル名で残されています。これらをUTF-8が
扱えるKWriteなどで読み込んでみると違いがわかると思います。
・$HONE/.kde/share/applnk でのカスタマイズ
.kde/share/applnk/Multimedia/Viewers/Xpdf_0.90.desktop や
.kde/share/applnk/Uml-Knoppix/UML-KNOPPIX.desktop が産総研で用意された
メニューです。
このように、〜.desktop というファイルを用意すれば、メニューに表示され
るのがわかると思います。さらにKWrite で読んでみると、英語のエントリ名
の意味もおおよそ検討がつきます。メニューの作成の基本は、これらのファイ
ルを作っていくことです。手作業で作るか、メニューエディタを使うかは、自
由です。
さて .kde/share/applnk/Uml-Knoppix/ 以下には、.directory ファイルがあ
ります。これもKWrite で読んでみてください。このファイルで、サブメニュー
の名前、アイコンの定義がされているのがわかります。ディレクトリ名の
Uml-Knoppix が使われず、.directory ファイルで書かれている別名が使われ
ている点に注目してください。つまり、メニューのサブメニューは、applnk
以下にディレクトリを作成し、さらに .directory ファイルを作成すればいい
ということです。この作業はメニューエディタではできません。
/usr/share/applnk か $HONE/.kde/share/applnk のどちらでカスタマイズす
るか迷うところですが、/usr/share/applnk 以下は Debian 標準に合わせ、
$HONE/.kde/share/applnk でカスタマイズするというのはどうですか。
このカスタマイズにより、どんなメニューになるかはGUIの作業環境で確認で
きますよね。もちろん、この場合は、メニューエディタで作業した〜.desktop
ファイルをコピーしてもかまいません。ただし、上記の優先順位を確認し、メ
ニューエディタでの作業がメニューに反映されないように気をつけてください。
具体的には、.config 、.local/share/applications ディレクトリは削除した
環境で、メニューを確認してください。
仮にこの $HONE/.kde/share/applnk 以下のファイルを /usr/share/applnk に
コピーしてカスタマイズを実現する場合も、いったんホームディレクトリ側の
設定ファイルを削除した状態で確認しないといけません。
さて、$HONE/.kde/share/applnk でカスタマイズする場合はどうするかという
と、先に書いた/etc/skel/.kde/share/applnk 以下にコピーするのです。
産総研版KNOPPIXをご覧になってください。/etc/skel/.kde/share/applnk 以
下に、先に書いた Multimedia/Viewers/Xpdf_0.90.desktop が置いてあるのが
わかるはずです。なお、UML-KNOPPIX は以前のメールでも書いたように、
CD-ROMのAist/setup.sh スクリプトでメニューの登録をしています。
これで、だいたい以下の疑問に答えられたと思いますが、どうでしょう。
At Mon, 16 Aug 2004 13:41:40 +0900 (JST),
花子さん wrote:
> > ですから、$HOME/.local/share/applications以下の 〜.desktop
> > ファイルを$HOME/.kde/share/applnk以下にコピーしても、メニューに表示さ
> > れます。
>
> $HOME/.kde/share/applnkは、カスタマイズ時にはないフォルダですよね。
> knoppixを起動すると、作られると思いますので、こちらへはコピーできませ
> ん。
>
> > ただし、メニューエディタで作成されるサブメニューと
> > $HOME/.kde/share/applnk以下のサブメニューの実現方法が違うので、手作業
> > で直さないといけないですね。
>
> メニューエディタでは、項目の位置は調整できないようです。また、更新され
> たりされなかたっりしますね。日本語の項目を作成すると反映されないので、
> 英字でいったん作ってから変更させると反映されます。
>
> > 具体的には、サブメニューのためには新規ディレクトリを作
> > 成し、.directoryファイルを用意します。これは、UML-KNOPPIXのメニューが
> > 参考になると思います。
>
> 申し訳ありませんが、意味がよくわかりません。
>
> 行ったこと。
> 1.メニューエディタで、適当に更新
> 2.$HOME/.local/share/applications以下の 〜.desktopファイル
> を、/usr/share/applnk/applicationsにコピー
> 3.再圧縮
> 4.結果>>メニュー変更ならず
> 疑問
> 1.$HOME/.config/menus/applications-kmenuedit.menuは、どこかへコピーしな
> くてよいのでしょうか?
> 2.上記2のコピー先が不明。
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