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knoppix

[knoppix:2125] Re: 再;knoppixのFDDが使えません。

Date: Sun, 21 Sep 2003 23:41:13 +0900
X-mailer: Mozilla 4.78 [ja] (Win98; U)
いいじまです。

fstab と auto.mnt の中身を見せてもらえたので、対策も見えてきました。

まず、「Knoppix の CD で起動して、boot: の表示が出た時点でフロッピーを
入れておけば、何もしなくても /mnt/sda というディレクトリ名で読める」と
いう可能性が出てきました。

それでうまくいかなければ、以下をお読みください。

> > > root@ttyp0[knoppix]# mount -t msdos /dev/sda mnt/test
> > > mount: /dev/sda は マウント済みか /mnt/test が使用中です
> > > mount: mtab によると、 /dev/sda は /mnt/test にマウント済みです
> >
> > 指定したとおりの場所で「マウント済」と出ていますから、たぶん -o remount
> > をつければいいのではと思います。
> >
> > root@ttyp0[knoppix]# mount -t msdos -o remount,rw /dev/sda mnt/test
> >
> > でうまくいくのではと思います。
> 
>  なかなか、手ごわくて、こんなのがでました。
> root@ttyp0[knoppix]# mount -t msdos -o remount,rw /dev/sda mnt/test
> mount: マウントポイント mnt/test が存在しません

うぐう。

しかし、fstab を見てみると(これは Emacs で編集する前の内容ですよね)、

> root@ttyp0[knoppix]# cat /etc/fstab
> proc       /proc       proc   defaults            0 0
> pts        /dev/pts    devpts mode=0622           0 0
> /dev/fd0   /mnt/auto/floppy auto   user,noauto,exec,umask=000     0 0
> /dev/cdrom /mnt/auto/cdrom  auto   user,noauto,exec,ro 0 0
> # Added by KNOPPIX
> /dev/hda1 /mnt/hda1 ntfs noauto,users,exec,ro,uid=knoppix,gid=knoppix 0 0
> # Added by KNOPPIX
> /dev/sda /mnt/sda auto noauto,users,exec 0 0

/dev/sda というのが USB フロッピーを示していますので、これにアクセスする
ときはフロッピー用の場所ではなく /mnt/sda を使う、ということがここに書い
てあります。

で、/mnt/sda という空のディレクトリが起動時に作られているはずですから
(mount を使うときには、マウント後に使用するディレクトリ名として、空の
ディレクトリを用意しておかなければいけません)、フロッピーを入れてから

root@ttyp0[knoppix]# mount -t msdos -o remount,rw /dev/sda /mnt/sda

とすればいいはずです。最後の引数の /mnt/sda の部分は fstab と一致してい
ますので、

root@ttyp0[knoppix]# mount -t msdos -o remount,rw /dev/sda

だけでもいいはずです。

#念のため補足。Linux の / は Windows の \ と同じで、/mnt/sda というのは、
#ルートディレクトリの直下にある mnt/sda という意味で、頭に / のつかない
#mnt/test は「カレントディレクトリの下の」mnt/test という意味です。
#カレントディレクトリ(/home/knoppix のはず)の下に mnt/test というディ
#レクトリをわざわざ作ってはいませんよね。

/mnt/sda というディレクトリがないと「mount: マウントポイント /mnt/sda が
存在しません」と出ますが、まずそんなことはないと思いますし、もしそうなっ
たら

root@ttyp0[knoppix]# mkdir /mnt/sda

でディレクトリを作ってからもういちど mount に挑戦です。

#mkdir というコマンドは Windows のコマンドラインにもあります。
#縮約形の md は Windows では使えても Linux では使えませんが…

                                ☆

あとは、この方法でマウントした場合に、シャットダウンせずにフロッピーを
抜く場合には、抜く前に

root@ttyp0[knoppix]# umount /dev/sda

を忘れずに。そうしないと書き込んだ内容が吹っ飛びます。

                                ☆

あとは、KDE でアイコンクリックだけで読めるようにする方法ですが、これは
ちょっと私は automounter の挙動を理解できていないので、どなたか解説を。

とりあえず私が理解した限りでは、まず /etc/fstab で、

/dev/sda /mnt/sda auto noauto,users,exec 0 0

の行を削ります。で、

/dev/fd0   /mnt/auto/floppy auto   user,noauto,exec,umask=000     0 0

のところを、

/dev/sda   /mnt/auto/floppy msdos   user,noauto,exec,umask=000     0 0

として、さらに、

> root@ttyp0[knoppix]# cat /etc/auto.mnt
> # Knoppix automounter file for Directory /mnt
> foppy   -fstype=auto,sync,exec,umask=000        :/dev/fd0
> cdrom   -fstype=auto,exec,ro    :dev/cdrom
> # The following entries (if any) are auto-generated by knoppix-autoconfig

こちらは、foppy→floppy、:dev/cdrom→:/dev/cdrom の間違いだとして、
そのほかにまず :/dev/fd0 → :/dev/sda とします。
フロッピーのほうの行の -fstype=auto,… の部分も -fstype=msdos,(以下そのまま)
としたほうがいいかもしれませんが、まあ auto のままでも大丈夫でしょう。

そうすると、設定を保存して再起動する(という方法でうまくいくのかは私は
Knoppix 3.2 を使ったことがないので知らない…けど、フロッピーにアクセスで
きるようになる前にどこに保存するんだろう?)か、あるいは automounter の
再起動が必要です。automounter の再起動は

root@ttyp0[knoppix]# kill -HUP `cat /var/run/autofs/_:mnt_:auto.pid`

のはずです。

                                ☆

あともうひとつ。ちょっと危険がありますが、

root@ttyp0[knoppix]# mount -o remount,rw /dev/hda1

とすると、ハードディスクにも書き込めるようになるはずです。

#デフォルトでは安全側に振ってハードディスクは read-only になっています。
#fstab の hda1 の欄に read-only の略の ro の文字が読みとれると思います。

フロッピーでうまくいかないような、ちょっと大きめのファイルを Windows 側
にコピーしたい場合は利用してみてください。

                                ☆

以下余談。

デバイス名の読み方ですが、Linux の場合について。

/dev/hdXY というのは IDE/ATAPI のデバイスです。X はプライマリマスターが a、
プライマリスレーブが b、…で、ハードディスクなら普通は a のはずです。

Y はパーティションにつけられる番号で、1〜4 が基本パーティション、5 以降が
拡張パーティションです。よくある「基本パーティションひとつ+拡張パーティ
ションいくつか」という構成の場合、1 の次に 2〜4 がなくて 5、6、…になり
ます。

CD-ROM や MO のようにパーティションを切らないデバイスの場合はたとえば
/dev/hdc のようになりますし、パーティションの切り直しやハードディスク全体
の初期化といった作業をする場合も /dev/hda のように番号なしで指定します。

/dev/sdXY は、本来は SCSI 接続のデバイスです。X は SCSI ID=0 が a、以下
順番に行って ID=7 が h のはずです(もしかしたら欠番は詰められるんだった
か)。Y の部分については IDE のデバイスと同様。

ただ、現在では実際には、USB や IEEE1394 を使う場合にこの名前が使われてい
ます。今回の USB フロッピーも同様です。

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飯嶋 浩光 / でるもんた・いいじま   http://www.ht.sakura.ne.jp/~delmonta/
IIJIMA Hiromitsu, aka Delmonta           mailto:delmonta@xxxxxxxxxxxxxxx
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