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[knoppix:2522] Re: KNOPPIX-RW (Cannot boot) 要望

Date: Wed, 24 Dec 2003 09:31:11 +0900
X-mailer: AL-Mail32 Version 1.12
 皆様の議論に触発されて、年来考えていたことをまとめようと言う気になりました。ご笑覧頂ければ幸いで
す。
 最近、「企業では古いパソコンを無理して使っているので、最新機材で教育された新入社員が戸惑うことが
ある」という話を聞きます。クライアントのスペックにはいくつかのラインがあって、それぞれ少しずつ前進
しているというイメージを持っています。
(1)(インターネット)参加可能ライン
「メール、ワープロ、インターネット」のできる端末は根強い需要があります。その最低スペックは一般的な
Webサイトが要求するグラフィック性能によって下限を切られます。例えば
http://www.cramworks.com/
の「Magic NC」シリーズはこの需要に応える製品ですが、メインメモリは128MB必要とされていま
す。Windows98でメモリ64MBの製品はまだまだ使われていると思いますが、それでは表示できない部分のある
Webページ(デモムービーなどを含む)がだんだん増加しています。VRAM不足、関連ソフトの古さなど実際のボ
トルネックは様々です。
 最近、PCリサイクル法で引き取ったパソコンがリフレッシュされて、3ヶ月程度の保証つきで出回っていま
すが、4年くらい前の、参加可能ラインの少し下のものが多いようです。こうしたPCの活用は重要なテーマだ
と思いますが、旧機種はCD-ROMも遅いので、Knoppixが特に適しているとは思いません。
(2)標準新品ライン
「メール、ワープロ、インターネット」のできる「ビジネスパソコン」の新品が持っているメモリは256MBか
らゆっくり512MBに移っている所だと思います。この水準を決めるのはハードの値段であり、そしてWindowsの
要求です。Longhornが2005年に登場するまで、Windowsの要求は上がりませんから、メーカーはCPUクロックな
どもっと目立つスペックに原価をかけようとするでしょう。たしかに、このレベルで広まらないと大きなムー
ブメントにはなりにくいでしょう。
(3)ハイエンドライン
 最近になって、512MBと256MBメモリのバイト単価はほとんど同じになりました。ATXマザーボードのメモリ
スロットは3〜4ですから、1.5〜2MBまではコストが比例的にしか上がりません。小菅さんのように、将来では
なくいまメモリに投資して、別のコストを下げたり少し便利にしたりするアプローチも、この範囲では成り立
ちやすくなりました。ただ「標準を超え、特定のソフトを前提としたマシン」ではあると思います。組織に導
入するためには、旗振りが必要です。

 いまメモリ1GBというのはハイエンドラインの内側ですから、魅力的なソリューションがあれば、投資して
ついて行こうとするユーザは多いと思いますよ。

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                      埼玉大学経済学部 並河 永
                           hnami@xxxxxxxxx
                        http://www.hnami.net/
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