K.Iwaiです。
> KNOPPIXのような先進的なシステムは数年先を見据えて開発しないと長続きしませ
> ん。だからこそ、メモリ1GBが前提になるtoramオプションが、もうサポートされた
> のだと思います。
>
> メモリ256MBの方が現状では恩恵にあずかれる人は多いでしょうが、だからといっ
> て、メモリ1GB前提のものが役立たないと決め付けてはいけません。
>
寝ている間に話が進んでいたようですが、
何を考えてあんなことを書いたのか説明だけはしておきます。
#これは宮脇さん個人に対するレスではなく、
#「何で1GBとか訳のわからないこと言ってるんだ?」
#という多くの人に対する説明です。
1.要望の背景
(1)Knoppixが多くの人に使われる時期とそのときのPCスペック
個人的な予想では3〜4年後には非常に多く(数十万人)の
ユーザーに使われることになるのではないかと思います。
そのときのPCスペックは、ローエンドですら、CPUは3Ghz、
メモリは1GB程度になるのではないかと思います。
(2)Knoppixの将来形
Knoppixは将来性の有望なディストリビューションですが、今の姿は
完成形ではなくそのまま将来へ行くものではないと考えています。
現在Knoppixは非常に多くの分化をしています。
例として国内だけでも
・Knoppix-RW
現在話題になっているもの
・ya-Knoppix-jp
USB-CDからのブートが可能
再構成ツールを実装
独自のインストーラを実装
・Knoppix-Edu-xxなどの教育分野への特化型
・Berry Linux
Fedora Core 1ベース。
・etc.
海外に目を向ければ
・morphix
ゲームなどの特定用途や、GUIの負荷に焦点をあてて
軽いものや重いものを作っている。
・子供向け
・各国の言語対応
・etc.
しかし、書き換え可能なDVDメディアから起動することによって、
パッケージの絞込みが重要でなくなり、再構成や設定保存の
方法も統合されれば(統一ではなく)いずれ分化も収束していくものと
考えています。
(3)個人的な背景
現在私はya-knoppix-JPをHDDにインストールしていて、日常の使用にも
再構成にも不自由していません。
・Knoppixの利用
PC1:仮想PC メモリ256MB、スワップ1GB
ya-knoppix-jpをHDインストールし、
主にGIMPを利用するために使用している。
PC2:仮想PC メモリは起動時に任意設定、スワップ1GB
先進的な実装の試験用。
PC3:物理PC メモリ512MB、スワップ2.5GB
ya-knoppix-jpをHDインストールし、再構成と
仮想PCで発生する障害の特定に利用。
PC4:仮想PC メモリ256MB、スワップ1GB
AIST版をHDインストールしているが、あまり使用していない。
2.要望の意図
(1)実験に適した環境
私のメインPCはメモリが1.5GBあるので、メモリ1GBの仮想PCを起動して
気軽に実験することができます。
シェルスクリプトも書けない、KDE無しでは何もできないという人間ですが、
誰かが先進的な実装を開発して、それが現在ではなく将来のKnoppixに寄与する
ものであれば実験データを提供することぐらいは協力したいと考えています。
(2)実験であり実用ではない
すでに実用的なKnoppixを手にしているのでKnoppix-RWを実用したいと
意図している訳ではなく、実験したいと思っているだけです。
以上
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