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[knoppix:2763] Re: Open Officeが起動しません!!(再び起動の問題に)

Date: Sun, 18 Jan 2004 13:51:46 +0900
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こんにちは、宮脇です。
> タイ在住日本人で,現在、タイ語・日本語・欧米語が混在した文書を
> CD起動で編集できるよう,knoppixをリマスタしています。
すごいですね。
でも、起動は日本語だけでいいのですか?
#第一、タイ語のKNOPPIXってあるの?

> [Version]
> OpenOffice.org 1.1.0=file:///home/knoppix/ooffice/1.1.0
>
> と書いてありますが,この指定されたフォルダが存在しないために,
> OpenOfficeは起動に失敗する,と推測されます。「恒常的なhomeを
> 設定する」場合には,oofficeフォルダも生き残るので,この問題は
> 回避されるようです。「KNOPPIXの設定を保存する」場合の特異な現
> 象です。
私の環境(20031119-20031219版)では、サンプルのWord、Excel、
Powerpointファイルは開けました。
”.sversionrc"内の記述も以下のようになっており、問題ないようです。
[Versions]
OpenOffice.org 1.1.0=file:///home/knoppix/.openoffice/1.1.0

> しかし,「恒常的なhome」の場合には,/etc/以下の設定,
> 特にプリンタの設定が保存されないようなのでとても不便です。(別
> の話題ですが,この両者を統合する方法はないものでしょうか。)
>
mkpersistenthome(継続的ホームディレクトリ作成)と、saveconfig
(設定の保存)を併用してはいかがですか。
初期の頃は併用できないバージョンもあったようですが、すぐに対策
されたようです。KNOPPIX 3.3なら問題ありません。

ところで、以下のような不満を持つことありませんか。

私の場合、日本語と英語を切り替えて起動したいということが
昨年の一時期ありました。これと、mkpersistenthomeやsaveconfigの
個人設定関係のオプション(p、d)を併用すると、よく、奇妙なことが
起こりました。英語で起動したはずなのに、中途半端に日本語化
されたデスクトップで起動したりするのですね。
OSは英語で起動しても、KDEが日本語の設定を読み込んでくるので
奇妙なことになるのです。

そこで、私は、継続的ホームディレクトリや設定の保存先は言語に
よって変えるべきだと考え、以下のスクリプトを修正しました。
・knoppix-autoconfig
・mkpersistenthome
・saveconfig
対策版は、KNOPPIX実験室の以下のページで公開しています。
http://www.h2.dion.ne.jp/~miyawaki/knoppix/linuxrc2.html
#今日、このページの上記ファイルの説明を少し増やしました。
#分かりにくさは変りませんが、何を変更したかだけは分かる
#ようにしたつもりです。
このうち、多言語対応で重宝しそうな修正は、以下の点でしょうか。

(1)ブートオプションのhome=scanやmyconf=scanの指定によって
ファイルknoppix.img(継続的ホームディレクトリファイル)や
knoppix.sh(設定ファイル)を探すときに考慮するファイルパスを
以下のように拡張しました。
   (knoppix.imgの場合の例で示します)
   (変更前)以下のパスのみに固定
      マウントポイント/knoppix.img
   (変更後)以下のパスを、この順にサーチする。
      マウントポイント/KNOPPIX/$LANGUAGE/knoppix.img
      マウントポイント/$LANGUAGE/knoppix.img
      マウントポイント/KNOPPIX/knoppix.img
      マウントポイント/knoppix.img
   (目的)
   ・ブート時の言語の指定によって継続的ホームディレクトリや
    設定ファイルを変更できるようにすること
   ・KNOPPIXが使うファイルをKNOPPIXディレクトリに集約できる
    ようにすること

(2)home=フルパス名で指定できるようにしてあるのですが、特に
末尾が「.bz2」である場合は、これを解凍した/tmp/knoppix.imgを
つくってマウントしするようにしました。
多言語に対応したといっても、普段使うキーボードやタイムゾーン
などの地域設定はまちまちなので、CDを焼き直すときに、そのCD
の配布先向けの地域設定を継続的ホームディレクトリに保存し、
これをCDに入れて配布できれば便利だと考えたからです。
また、このような使い方を考えていたため、saveconfigで書き込む
ごみの値は乱数ではなくゼロ固定に変更しています。

(3)継続的ホームディレクトリの中に設定を保存できるようにして
あります。knoppix-autoconfigでは、myconf=scanが指定されたとき、
最初に/home/KNOPPIX/knoppix.shをチェックするようにしました。
上に述べたマウントポイントとファイルを考慮してknoppix.shを探す処理は、
/home/KNOPPIX/knoppix.shが存在しない場合のみ行われます。
保存したい設定は、言語ごとに微妙に異なる他、継続的ホーム
ディレクトリを使うかどうかでも異なるため、継続的ホームディレクトリ
を使う場合は、に/home/KNOPPIX/knoppix.shを、そうでない場合は、
(1)の方法で見つけたファイルを、設定ファイルとして使用します。

(4)もう一つ、/ramdisk代わりに継続的ホームディレクトリを使うよう
にするスクリプトもアップしてあります。
昨年5月頃にカーネルのリビルドをしていた頃に使っていたものです。
設定を更新するとき、mkwritable相当の操作は必要ですが、設定を
一々保存することなく、普通のLinuxのように終了できるので、便利
だったです。でも、継続的ホームディレクトリがしばしば壊れるので、
結局、使わなくなってしまい、KNOPPIX実験室でも説明せずじまい
でした。
#継続的ホームディレクトリが壊れると、システムが起動しなくなる
#のです。普段、何も保存せずに終了しているので、そうなったとき
#のロスは非常に大きくなります。マウントさえ出来ないような壊れ
#方をしたときのショックが大きくて、使わなくなってしまいました。
#最近のKNOPPIXは安定してきているのでもう大丈夫かなぁ。
でも、もし、興味がおありのようでしたら、近日、使い方を調べて、
KNOPPIX実験室にアップします。

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これらの機能を使う場合は、以下のようにします。
(1)KNOPPIX実験室からminiroot.gzをダウンロードします。
20030924-20031015版対応のminiroot.gzは、もう削除していたのです
が、今、再びアップしました。(KNOPPIX実験室の実験1-4)
http://www.h2.dion.ne.jp/~miyawaki/knoppix/boot.html#Jikken4
このminiroot.gzは大きいので、FAT32ブートかisolinuxでご利用ください。

(2)ブートオプションに「linuxrc2 mvetc」を指定すると、上記の機能が
有効になります。

ご利用いただけるとうれしいです。
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