田村と申します。
タイ在住日本人で，現在、タイ語・日本語・欧米語が混在した文書を
CD起動で編集できるよう，knoppixをリマスタしています。
かつて[knoppix:2623]でKunihiro Miyakeさんが、OpenOfficeが起動し
ないと仰っていましたが，その後，20031119版をダウンロードする
ことで問題が解決したとのことでした（[knoppix:2645]）。
私の住む環境では，最新のisoファイルをダウンロードすることは不可
能なので、「日経Linux」に付属された20031015版を今でも使用して
います。ですから，最新の状況は分かりません。もし、最新版でこの
問題が既に解決済みでしたら，以下の記述は無視して下さい。
＝＝＝＝＝
OpenOfficeの起動方法に根本的な問題があるように思います。
KdeのメニューからOpenOfficeを選択すると，/usr/bin/以下の"ooffice"
などのスクリプトが起動して，/home/knoppix/に"ooffice"というフォル
ダが作成され，同時に".sversionrc"という隠しファイルが置かれますね。
この状態でOpenOffice.org1.1.0の設定をカスタマイズすることはでき
ます。しかし，KNOPPIXメニューから「KNOPPIXの設定を保存」を
選んでそれをどこかに保存しようとしても，このスクリプトはいわゆる
「ドット・ファイル」「ドット・フォルダ」しか保存しませんから，
".sversionrc"は保存しても、肝心の"ooffice"フォルダーは抜け落ちてし
まいます。このため，次回のCD起動の際に”myconfig ..."を指定しても，
".sversionrc"だけが復元されることになります。このファイルには
[Version]
OpenOffice.org 1.1.0=file:///home/knoppix/ooffice/1.1.0
と書いてありますが，この指定されたフォルダが存在しないために，
OpenOfficeは起動に失敗する，と推測されます。「恒常的なhomeを
設定する」場合には，oofficeフォルダも生き残るので，この問題は
回避されるようです。「KNOPPIXの設定を保存する」場合の特異な現
象です。しかし，「恒常的なhome」の場合には，/etc/以下の設定，
特にプリンタの設定が保存されないようなのでとても不便です。（別
の話題ですが，この両者を統合する方法はないものでしょうか。）
現状での解決策ですが，１つ考えられます。「設定を保存する」前に，
"ooffice"を”.ooffice"に改名し，同時に”.sversionrc"内の記述も，それに
合わせて変更しておきます。これで，両者とも生き残ることができま
す。次のセッションで、再び"ooffice"などのスクリプトを通じでOpen-
Office.org1.1.0を起動すると，また"ooffice"というフォルダが作られま
すが，".sversionrc"は書き換えられないので，前回の設定が生返ります。
野暮な方法ですが，現状ではこれしか方法がないようです。
さてリマスタの際にはやはり，この問題を何とかしたいと思っています。
これには２つの方法があると思います。
(1) /usr/bin/以下のスクリプトを使用し続けるなら，自動的に作成される
設定フォルダの名前が「ドット・フォルダ」になるよう，スクリプトを
書き変える。OpenOffice.org1.0.xまではそうだったと思います。
(2) /usr/bin/以下の起動スクリプトを諦めて，/opt/OpenOffice.org1.1.0/
program/以下の本体から起動するようにメニューを書き変える。この
場合，予めセットアップを走らせて，「ネットワーク・インストール」
しなければなりませんが，その際にフォルダ名を"/home/knoppix/.Open-
office.org1.1.0"のように、ドット付きにしておきます。そして希望に合
わせてOpenOffice.org1.1.0の初期設定を指定しておき，出来上がった
フォルダと".sversionrc"を/usr/share/knoppix/profile/以下に保存しておき
ます。なお，このインストール作業で，プログラム本体から起動するメ
ニュー項目が自動作成されますから、".kde"フォルダも同様にした方が
いいかもしれません。
以上の準備をしてから，/etc/X11/Xsession.d/45xsessionを編集します。
104行以下に古い"StarOffice"用の設定が残っていますが、その付近に，
[ "$USER" = "knoppix" ] && \cp -au
/usr/share/knoppix/profile/{.sversionrc,.OpenOffice.org1.1.0} $HOME/
という1行を書き加えておけば良いのではないかと思います。申し訳あり
ませんが，まだ実験する段階まで作業が進んでいないので，その可否は
断言できません。このようなスクリプトの書き方には不馴れなので，ど
なたか、ご教示いただければ幸いです。
私個人は(2)の方法を選びます。というのも，上述のように、私の場合は
予め複合文字言語(CTL)をアクティブに設定し，「タイ語」を選択して
更に「文書ドキュメント」で「既定のフォント(CTL)」を指定しておく
必要があります。そんな細かい設定をスクリプトでこなすことは私には
できません。
見落とし，誤解，間違いがございましたら，ご指摘下さい。
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