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knoppix

[knoppix:6100] まとめ【 "〜"が表示されない 。(入力出来無い)】

Date: Fri, 24 Feb 2006 11:08:24 +0900
User-agent: SEMI/1.13.5 (Meihō) FLIM/1.13.2 (Kasanui) Emacs/20.4 (i386-*-nt5.1.2600) MULE/4.1 (AOI) Meadow/1.10 (TSUYU)
X-mailer: cmail 2.61.1+20011011 on GNU Emacs 20.4.1 / Mule 4.1 (AOI) (via feedmail 10 I)
御助言いただいた皆様、大変ありがとうございました。
ハイパー研の江原です。

今回はIPAフォントの修正にて対応することといたしましたので
経緯をまとめたメールを送付させていただきます。

(1) 問題点
    IPAフォントをバンドルした KNOPPIX 3.7 で "〜"の入力・表示ができない。

    1) OpenOffice(Calc)1.1.3 → IMの候補表示の時点から"空白"、確定しても"空白"
    2) KWrite                → IMの候補表示の時点から"空白"、確定しても"空白"
    3) Konsole               → IMの候補表示では"〜"と表示され、確定すると"空白"
    4) Emacs                 → IMの候補表示で"〜"と表示され、確定しても"〜"。

(2) 原因
    "〜"がWindowsのSJISとUnicodeでコードマッピングの異なる文字なので。
        文字    シフトJIS(区-点)   UCS(Unicode)    MS
        ----------------------------------------------------
        〜      0x8160(01-33)      U+301C          U+FF5E 

    1) IPAフォントでは、U+301Cは"空白"、U+FF5Eは"〜"。
    2) KNOPPIX(Linux)で"〜"を入力するとU+301Cのコードに変換される。
    3) 1)、2)から"空白"が表示される。

(3) 対応策
    1) "さざなみフォント"などのように"〜"に対応したフォントを利用する。
    2) glibc にパッチをあて、"〜"を入力した際に、U+FF5Eが
       出力されるようにする。
    3) IPAフォントのU+301Cに"〜"を登録する。(fontforge を使用する)

    ☆ 今回は、他への影響などを考えて、3)の対応策をとりました。

(4) IPAフォントの修正、再配布について

    KNOPPIX にバンドルされているIPAフォントは、以下の契約により
    KNOPPIXにバンドルするかぎりにおいて、修正、再配布が
    許可されているようです。
    http://unit.aist.go.jp/itri/knoppix/iso/ipa-fonts-document.pdf

    ☆ 念の為、IPAフォントの修正・再配布についてIPAに確認を取り、
       「今回のケースでは問題ない」との回答をいただきました。

(5) 問題の残り
    KWrite、KEditでは上記の対策を施したあとも"〜"が表示できておりません。
    作業ミス、他の問題などがあるかもしれませんが、現時点では
    原因の確認ができておりません。
    また、Konsoleについては、確認を行っておりません。

以上です。

参考:
(a) 検索キーワード 「Unicode ウェーブダッシュ」
(b) VMware Player について
    http://nstage.dth.jp/pukiwiki/pukiwiki.php?OS%2FVMware%20Player
(c) iconv の問題について
    http://search.luky.org/oo/ja-discuss.2003/msg07057.html
    http://www.miraclelinux.com/technet/samba30/iconv_issues.html
    http://www.miraclelinux.com/english/technet/samba30/iconv_issues.html
(d) fontforge について
    http://search.luky.org/oo/ja-dev.2003/msg02697.html
(e) glibc の修正について
    http://www.atmarkit.co.jp/flinux/special/samba3b/samba02.html
    http://sourceforge.jp/frs/index.php?group_id=173&release_id=1614
(f) gconv-modules の修正が有効になっていることの、確認方法
    ・iconv コマンドでの euc-jp → Unicode 変換
      $ printf "\xa1\xc1" | iconv -f euc-jp -t ucs-2 | od -tx2
      0000000 ff5e
      0000002
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